- 子どもが幼稚園で大けがをした。誰に責任があるのか?
- 学校側と話をしようとしたが、はぐらかされて納得できない
- 学校事故では、誰にどのような責任を追及できるのか?
- どのような損害を請求できるのか?
幼稚園や学校で事故が起こったとき、お子様の権利を適切に実現するには法的な対応が必要となるケースがあります。
お早めに弁護士までご相談ください。
1.幼稚園事故、学校事故では誰に責任が発生するか
そもそも学校や幼稚園で発生した事故では、誰に責任を追及できるのか、以下でみてみましょう。
1-1.事故の原因によって賠償責任者が異なる
幼稚園や学校でお子様が怪我をしたとき、事故の原因によって責任の所在が異なってきます。
誰か他の園児や生徒によって事故が引き起こされた場合には、加害者である他の子どもやその親に責任が発生する可能性があります。
一方お子様が危険な場所に行って一人で転倒したなど直接の加害者がいないケースでは、他の子どもや親に責任追及できません。その場合、施設の管理義務者である幼稚園や学校に責任が発生する可能性があります。
1-2.直接の加害者に責任が発生するケース
学校や幼稚園で他の子どもに暴力を振るわれたなど、直接の加害者が存在する場合には、加害者となる子どもに損害賠償請求できる可能性があります。
ただし民法上、不法行為責任が発生するのはだいたい12歳程度より年齢が上の子どもと理解されています。幼稚園や小学校の低学年のケースでは、子ども自身に責任を問うことはできません。
1-3.親に責任が発生するケース
子どもが12歳以下の場合で子ども自身に責任が発生しない場合、親には「監督者責任」が発生するので親に対し、損害賠償請求が可能です。
1-4.幼稚園や学校に責任が発生するケース
幼稚園や学校による施設管理が行き届いていなかったために事故が発生した場合などには、幼稚園や学校に対して損害賠償請求できます。
また直接の加害者がいる場合であっても、先生が目を離したために事故が起こってしまったケースなどでは先生や学校側に責任が発生する可能性があります。
2.請求できる損害内容について
幼稚園や学校で子どもが怪我をした場合、以下のような損害について賠償請求できます。
- 治療費
- 入通院の付添費用
- 雑費
- 交通費
- 慰謝料
- 後遺障害に対する補償(慰謝料、逸失利益)
ケースにより発生する損害内容が異なるので、個別の検討が必要です。
3.学校事故や幼稚園事故は、弁護士にご相談ください
学校や幼稚園で事故が起こったとき、ご家族が幼稚園や学校に事情を聞いても答えてくれないケースが多々あります。「今後のお子様の学校生活のことも考えて、穏便に済ませてはどうですか」などと説得される事もあるでしょう。
しかし怪我をしたお子様の気持ちを考えると泣き寝入りすべきでない場合も多いものです。
お悩みの際には弁護士がお子様のお気持ちにも配慮しながら丁寧にお話をお伺いいたしますので、まずは1歩、踏み出してみて下さい。